🗻 2026年の富士登山は何が必要?4ルート・入山料・規制を公式情報で比較
出典: 富士登山オフィシャルサイト(2026年7月14日確認)
2026年の富士登山では、4ルートすべてで1人1回4,000円の通行料・入山料が必要です。ただし、予約や事前学習、夜間の入山条件は山梨県側の吉田ルートと静岡県側の3ルートで異なります。
この記事では、富士登山オフィシャルサイトの2026年情報を横断し、「いつ登れるか」「どのルートを選ぶか」「出発前に何を済ませるか」を一つの表と手順にまとめました。公式発表を主資料とした計画用のガイドです。天候や登山道の状態で変更される場合があるため、出発直前にも公式サイトを確認してください。
まず確認:2026年の開山期間と共通ルール
| ルート | 2026年の開山予定 | 入山時の費用 | 夜間の入山条件 |
|---|---|---|---|
| 吉田(山梨) | 7月1日〜9月10日 | 通行料4,000円 | 14時〜翌3時はゲート閉鎖。山小屋宿泊者を除く |
| 須走(静岡) | 7月1日9時〜9月10日17時 | 入山料4,000円 | 14時〜翌3時は山小屋の宿泊が必要 |
| 富士宮(静岡) | 7月10日9時〜9月10日17時 | 入山料4,000円 | 14時〜翌3時は山小屋の宿泊が必要 |
| 御殿場(静岡) | 7月10日9時〜9月10日17時 | 入山料4,000円 | 14時〜翌3時は山小屋の宿泊が必要 |
開山期間は予定で、残雪や天候により変更される可能性があります。開山期以外は山頂へ向かう登山道が通行止めとなり、山小屋や救護体制も夏山期間と同じではありません。
出典: 山梨県・吉田ルートの2026年規制、静岡県側3ルートの2026年規制、各施設の供用期間
4ルートを同じ基準で比較
公式サイトの距離と標準所要時間を、ルート選びに必要な項目だけに絞りました。所要時間に休憩は含まれていません。実際の計画では休憩、混雑、体調変化、山小屋への到着余裕を加える必要があります。
| ルート | 登山口標高 | 登り | 下り | 判断材料 |
|---|---|---|---|---|
| 吉田 | 2,305m | 6.8km・約6時間 | 7.0km・約4時間 | 山小屋が多い一方、混雑しやすい。1日4,000人の上限あり |
| 富士宮 | 2,400m | 4.3km・約5時間 | 4.3km・約3時間 | 最短だが急な岩場が続く。登りと下りが同じ道 |
| 須走 | 2,000m | 6.9km・約7時間 | 6.2km・約4時間 | 樹林帯があり、本八合目で吉田ルートと合流 |
| 御殿場 | 1,440m | 10.5km・約9時間 | 8.4km・約4時間 | 最長で標高差も大きく、山小屋が少ない健脚向け |
数値の出典: 富士登山オフィシャルサイト「各登山口と登山ルートについて」
数字から分かる「短さ」と「負荷」の違い
上の公式値から登りと下りを合算すると、往復距離は富士宮8.6km、須走13.1km、吉田13.8km、御殿場18.9kmです。標準歩行時間の単純合計は、富士宮約8時間、吉田約10時間、須走約11時間、御殿場約13時間になります。いずれも休憩・混雑・高度順応・お鉢巡りを含まないため、そのまま行動予定時刻にはできません。
一方、登山口から3,776mの山頂までの標高差は、富士宮約1,376m、吉田約1,471m、須走約1,776m、御殿場約2,336mです。富士宮は総距離が短くても傾斜と岩場の負荷があり、御殿場は距離と標高差の両方が最大です。この3指標を分けて見ると、「短い=楽」「空いている=初心者向き」とは判断できないことが分かります。
初めてなら「最短」だけで決めない
富士宮ルートは距離が最短ですが、急登と岩場が続きます。吉田ルートは山小屋が比較的多い反面、人数上限と混雑を考える必要があります。須走ルートは本八合目から吉田ルートと合流し、下山時には分岐を間違えない注意が必要です。御殿場ルートは公式にも健脚向けとされ、初めての富士登山で「空いていそう」という理由だけで選ぶルートではありません。
迷った場合は、距離の短さではなく、これまでの登山経験、岩場への慣れ、宿泊する山小屋、登山口までの交通、下山後の移動手段まで含めて決めてください。
山梨側と静岡側で手続きが違う
吉田ルート:予約は任意、通行料は全員必要
吉田ルートは、五合目ゲートで14時から翌3時まで入山できません。ただし山小屋宿泊者は対象外です。また、1日の登山者が4,000人に達すると、事前予約がなく山小屋にも宿泊しない人は通行できません。
通行予約そのものは任意ですが、予約には4,000円の通行料の事前決済が必要です。予約は山小屋の宿泊予約ではありません。予約済みでも14時までにゲートを通過しなければ時間規制の対象になる点に注意してください。
静岡側3ルート:事前学習と入山証を準備
富士宮・御殿場・須走ルートでは、次の3点が条例上の入山手続きです。
- ルールと安全登山に関するeラーニングを修了する
- 14時から翌3時に入山する場合は山小屋を予約する
- 1人1回4,000円の入山料を納付する
公式アプリ「静岡県FUJI NAVI」で事前登録し、入山証のQRコードを取得できます。スマートフォンがない場合などは現地でも手続きできますが、学習・書類作成・支払いに30分程度かかり、繁忙時は待ち時間が生じる可能性があります。静岡県側には1日当たりの人数上限は設定されていません。
出発前にこの順番で決める
- ルートを決める:距離、標高差、路面、山小屋、アクセスを比較する
- 山小屋を先に確保する:予約なしの夜通し登山を前提にしない
- 入山手続きを済ませる:吉田は通行予約、静岡側はFUJI NAVIを確認する
- 交通を確認する:富士宮口・須走口は2026年にマイカー規制期間がある
- 直前情報を再確認する:登山道、天候、火山情報、山小屋・トイレ、最終バスを確認する
- 引き返す時刻を決める:山頂到達より、安全に下山して帰路へつけることを優先する
富士宮口は7月10日9時から9月10日18時、須走口は7月1日9時から9月10日18時までマイカー規制が予定されています。御殿場口はマイカー規制を実施しないと案内されていますが、長いルートを登り切れる体力が必要です。
計画時と当日に開く公式ページ
| 確認すること | 公式ページ | 確認するタイミング |
|---|---|---|
| 山小屋・ルート・登山口へのアクセス | 4ルートの詳細・山小屋・交通 | 予約前、出発前 |
| 吉田ルートの予約・人数規制 | 山梨県からのお知らせ | 予約時、入山当日 |
| 静岡側の登録・入山証 | 静岡県からのお知らせ | 登山日決定後、入山当日 |
| 開山・山小屋・トイレの供用期間 | 各施設の供用期間 | 計画時、出発前 |
| 気象警報・風・雷・ライブカメラ | 富士登山オフィシャルサイト | 前日、当日、登山中 |
| 通行規制・火山情報 | 重要なお知らせ | 前日、当日 |
山小屋は事前予約制で、予約方法と支払方法は施設ごとに異なります。チェックイン時刻に遅れると利用できない場合があるため、山小屋の位置から逆算して出発時刻を決めてください。交通は「登山口への到着」だけでなく、下山後の最終バスまで確認します。
必須装備と「中止・下山」の判断
公式サイトは、登山靴、上下セパレートの雨具、防寒着を必須とし、ヘッドランプと予備電池、約30Lのザック、1〜2Lの飲料水、高カロリーの行動食などを挙げています。山頂付近は麓と気象条件が大きく異なるため、街歩きの延長の服装では対応できません。
高山病の主な症状は、頭痛、めまい、倦怠感、食欲不振、吐き気などです。五合目で1〜2時間ほど高度に体を慣らし、ゆっくり歩き、こまめに水分を取ることが推奨されています。症状が出たまま高度を上げず、改善しない場合は下山してください。
緊急時は、公式ルート案内では六合目以上で山岳救助が必要な事故は110番、五合目付近のけがや事故は119番と案内されています。場所、人数、意識の有無、症状を伝え、近くに山小屋があればスタッフにも救助要請を依頼してください。ルートごとの警察・消防・救護所は、4ルートの詳細ページに掲載されています。御殿場ルートには救護所がないことも、出発前に把握しておく必要があります。
次のどれかに当てはまる場合は、登頂を目標にせず計画変更や中止を検討すべきです。
- 睡眠不足や体調不良がある
- 雨具、防寒着、登山靴、ライトなどが不足している
- 山小屋を取らず、夜通しでご来光を目指そうとしている
- 予定より遅れ、下山バスや日没に間に合わない可能性がある
- 頭痛、吐き気、めまいなど高山病が疑われる症状がある
- 強風、雷、大雨、登山道の閉鎖情報が出ている
装備・安全情報: 登山前に必ず知っておくこと、山で注意すべき体調不具合、事故・遭難を防ぐために
よくある質問
4,000円を払えば、どの時間でも登れますか?
いいえ。吉田ルートでは14時〜翌3時のゲート閉鎖と1日4,000人の上限があり、いずれも山小屋宿泊者を除く条件です。静岡県側では14時〜翌3時の入山に山小屋宿泊が必要です。支払いだけで時間規制が解除されるわけではありません。
日帰り登山は禁止ですか?
日帰りという形式が一律に禁止されているわけではありません。ただし、夜に五合目を出て宿泊せず日の出までに山頂を目指す「弾丸登山」は、睡眠不足や高山病、転倒などの危険が高いため公式サイトが強く注意喚起しています。経験や体力が十分でない人は、山小屋泊を含む余裕ある計画が前提です。
初心者に最適なルートはどれですか?
全員に共通する「最適」はありません。吉田は施設が多い一方で混雑し、富士宮は短い一方で急な岩場、須走は樹林帯の後に吉田と合流、御殿場は長距離の健脚向けです。自分の経験、交通、山小屋の空き、同行者の体力を照らして選び、不安があれば登山ガイドの同行も検討してください。
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書籍は制度改定後の情報を反映していない場合があります。2026年の規制、料金、開山日、山小屋・交通情報は、必ず本記事で案内した各公式サイトを優先してください。購入しなくても、登山計画に必要な公式リンクと比較情報は本文だけで確認できます。
編集部の確認方法
本記事は2026年7月14日に、環境省・山梨県・静岡県などで構成される富士山における適正利用推進協議会の「富士登山オフィシャルサイト」を確認しました。公式の全4ルートを母集団とし、登山口標高、登り・下りの距離と標準時間、路面、施設、規制、アクセスを同じ基準で抽出しています。さらに、往復距離・標準歩行時間・山頂までの標高差を計算し、ルート選択と撤退判断に使える形へ再構成しました。
所要時間は休憩を含まない公式目安です。独自に計算した合計値は、端数を含む公式の区間値ではなく比較表の概数から算出しているため、登山計画の所要時間としては使用できません。編集部による登山体験や書籍の使用評価ではありません。規制・天候・施設の供用状況は変わるため、登山当日の最新情報を公式サイトで確認してください。